6月はリウマチ月間
公益財団法人日本リウマチ財団では、6月を「リウマチ月間」と定めています。
6月の梅雨の時期は、関節リウマチの症状が悪化することが多いといわれています。
この期間はリウマチ性疾患の正しい知識の普及と疾患征圧の推進のための啓発活動を行っています。
リウマチとは
リウマチは治らない?
以前から、難病という意識があり、治らない病気だと思われている方は多いのではないでしょうか。また、自分が関節リウマチだと気付かない方も多くいるようです。
現在では、医療が発達しており、早期発見で正しく治療することにより、関節破壊による変形は止められます。
少しでも気になる症状があれば、早めに検査を行いましょう。
- 洋服のボタンが外しにくい、洋服が脱ぎにくい
- 洗顔がしにくい
- お箸がもちずらい、動かしにくい
- ドアノブが回しにくい
骨粗しょう症との関係
関節リウマチになると、新しい骨をつくるスピードよりも古くなった骨を壊すスピードの方が速くなります。
そのため、骨がもろくなる骨粗しょう症が起こりやすくなります。

関節リウマチと診断されたら
当院ではリウマチ性疾患のQOL(生活の質)を高めることに重点を置いています
<治療方針>
- 痛みの軽減
- 関節破壊の進行を遅らせる。変形を防ぐ。
- 患者様の日常生活を維持できるようにする。
<具体的な治療方法>
- 薬物療法
- リウマチ・膠原病を早期に押さえ込み、安定させる治療の基本となります。
- 装具療法
- 不安定な関節を安定させたり、関節の変形を予防します。
- リハビリテーション
- 日常生活に支障を来さないよう、機能の回復・維持を目指します。
リウマチとルノワール
フランスの有名な画家 ルノワール
ルノワールは47歳でリウマチを発症したそうです。
当時はまだ有効な薬もなく、人生後半の30年間を
リウマチの痛みや腫れと闘ったことでしょう。
69歳で車椅子となり、一時はもう絵が描けないと絶望しましたが、絵筆を包帯で手にくくりつけ、78歳で亡くなるまで、絵を描き続けたといわれています。
現在では、薬の開発も進み、治療法があります。
リウマチと診断されても、うまくリウマチと付き合えば、楽しい生活が送れます。