新横浜整形外科リウマチ科

関節リウマチの現状

関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、多発する関節炎と進行性関節破壊を主症状とした、全身性炎症性疾患です。

遺伝的傾向はあるものの、病因と病態のすべてが明らかになっているわけではありません。喫煙や、歯周病等の感染症もリウマチの発症や進行に関与しているとも言われ、体質や環境要因等も重なり免疫機能に異常が生じると考えられています。

働き盛りの女性に発症のピークがあり、身体的障害、精神的負担や家族の不安、個人のみならず社会の経済的損失も大きいと言われています。また、重篤な関節破壊は、運動機能障害となり、日常生活動作が低下します。

1990年頃より、関節リウマチの治療が著しく進歩し、早期診断により、進行を抑制し、痛みを和らげたり、日常生活に不自由のない状態を維持できるようになってきています。
一口にリウマチ・膠原病といってもその症状や程度はさまざまです。少しでもおかしいなと思ったら受診されることが早期治療、早期回復のカギです。

関節リウマチの症状

何となくだるい、微熱等からはじまり、関節の痛み、腫脹、熱感が生じます。関節の初期症状は朝のこわばりを自覚したり、手指の第二関節に症状が出ることが多いです。

年齢的にも更年期障害との鑑別が難しく、気になる症状があるときは一度検査することをお勧めします。

関節リウマチが進行すると、関節症状のみではなく、皮膚変調(結節、紅斑等)をきたしたり、感染症にかかりやすくなったり、貧血、骨粗鬆症、しびれや筋力低下等全身的な症状が出ることがあります。

関節リウマチの診断について

自覚症状や血液検査、レントゲン等から総合的にみて診断します。
必要に応じて、膠原病やその他関節疾患との鑑別診断を行います。
診断された後も、病状の把握や副作用の確認等のため、定期的な採血や画像診断等を行います。

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