脳神経科
認知症検査について
2018年4月より、「VSRAD」を導入しました。もの忘れが気になる方へ、認知症の検査を行っております。
MRI検査を受けるにあたっての注意
「もの忘れ」には、自然な脳の老化によって誰にも起こり得るものと、認知症によるものがあります。 もの忘れの症状がどちらによるものなのかを明らかにし、ひとりひとりに合った対処法を考えていくことが必要になります。 当院では認知症による「もの忘れ」を早期に発見し、適切な治療に繋げられるよう、MRIによる画像検査(VSRAD・早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)を用いて、専門医による総合的な診断・治療を行います。
※アルツハイマー型認知症を診断する検査ではありません。症状・経過などとあわせて診断することが大切です。 ※結果に異常がなくても認知症の否定はできません。気になる症状があれば専門医を受診しましょう。
こんな症状はありませんか?
アルツハイマー型認知症では、次のような症状がみられます。
VSRADについて
- Q:どのように脳の萎縮をみるのですか?
- A:MRIで撮影した頭部の画像データと、あらかじめ用意しておいた健康な脳の画像から作成したデータをコンピューターで照合・解析し、脳の萎縮の度合いを測ります。
- Q:時間はどれくらいかかりますか?
- A:頭部MRI撮影にVSRAD用の撮影(5~6分)を追加した内容になります。おおむね30~40分程度で撮影が可能です。
- Q:検査は痛くありませんか?
- A:検査中、音はしますが痛みはありません。ただし、ペースメーカーや人工内耳を埋め込んでいる方、閉所恐怖症の方など、MRI撮影ができない方は検査できません。
- Q:悪い結果がでた場合、認知症ということなのでしょうか。
- A:VSRADはあくまで脳の萎縮度合いを評価する検査です。 検査の結果のみでアルツハイマー型認知症の診断はできません。 また、逆に良い結果が出たからといってアルツハイマー型認知症ではないとも言い切れません。 臨床情報と合わせて医師の総合的な診断が必要です。
- Q:若年性アルツハイマーが心配です。
- A:若年性アルツハイマーとは65歳未満で発症する認知症のことです。 VSRADについては50歳未満の場合、脳萎縮に関して誤った値を示すことがあるため解析できないようになっています。したがって、50歳未満の方は検査できません。