片頭痛でお困りの方へ
片頭痛と上手に付き合う
日々の頭痛を記録しましょう。
「痛みの程度」「頻度」「日常生活でどのような時に起きますか」「お薬の回数」など
頭痛のパターンによって、治療方法を決めます。
「片頭痛」の特徴は体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅することです。
また吐き気、嘔吐、下痢などの症状があり、光、音、におい、気圧や温度の変化に対し敏感になることも特徴です。
片頭痛の予防
- 目を休め、肩や首の血行をよくしましょう
- パソコン作業の時は、適度に目を休め、首や肩を動かしましょう
- リラックスをしましょう
- 心身にストレスを溜めず、良く寝てリラックスをしましょう
- 検査をしましょう
- 頭痛の中には、「脳出血」や「くも膜下出血」、「脳梗塞」などの大きな病気が潜んでいる場合があります。早期発見の為、検査をしましょう。
片頭痛の注射薬について
当院では、以下の3種類の注射薬の取り扱いがあります。
通院が厳しい方には、在宅自己注射の対応も可能です。
内服薬でも効果がない方は、医師にご相談ください。
※医療費が高額になった場合、助成金制度がございます。
片頭痛の注射薬『エムガルティ』
「エムガルティ」とは
片頭痛は、脳内に CGRPという物質が増え、脳の血管に作用して起こるといわれています。
エムガルティは、CGRPのはたらきをおさえ、片頭痛発作が起こるのをおさえると考えられています。
当院はオートインジェクター採用しています。
「エムガルティ」の効果
- 片頭痛の日数が減る
- 急性期治療薬(痛くなった時に服用するお薬)を使う日数が減る
「エムガルティ」の副作用
注射をした部位(お腹、太もも、腕、お尻)に痛み、発赤、かゆみ、内出血や腫れなどが生じる反応です。多くの場合、注射した日に出現し、数日以内に消失します。
その他の副作用として、皮膚のかゆみ、じんま疹、発疹などが報告されています。
重篤な過敏症について
まれな副作用として、重篤な過敏症が起こることがあります。特に次のような症状があらわれた場合は、次の受診日を待たずに医師・薬剤師に連絡して、すみやかに医療機関を受診するようお願いします。
重篤な過敏症反応は、本剤投与後数日たってからあらわれることもありますので、ご注意ください。
- 皮膚に今までとは違う発疹、かゆみが出た。
- 息苦しい(呼吸困難もしくはのどが締め付けられるような感じ)。動悸どうきがする。
- 顔、まぶた、唇・舌やのどが腫れた。声がでにくい。
- 寒気がしたり、発熱がある。汗をかく。
- ふらついたり、意識がもうろうとする。
片頭痛治療薬『アイモビーグ皮下注ペン』
アイモビーグは、片頭痛の病態形成に中心的役割を果たす
カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の受容体を選択的に阻害する、
唯一の完全ヒトモノクローナル抗体製剤です。
「アイモビーグ皮下注ペン」の副作用
アイモビーグを投与したときによくみられる副作用は注射部位反応、便秘、傾眠などです。
重篤な過敏症について
次のような症状があらわれた場合は、次の受診日を待たずに医師・薬剤師に連絡して、すみやかに医療機関を受診してください。
- 寒気、ふらつき、汗をかく、発熱
- 意識の低下
- 唇・まぶた・舌・口の中・顔・首が急に腫れる
- 喉がつまる感じ、声が出にくい、喉のかゆみ、口唇周囲のはれ
- 息苦しい、動悸
- 発疹、全身のかゆみ、かゆみ、じんま疹
- 重篤な便秘
吐き気、嘔吐、お腹が張る、腹痛、便秘が回復しないまたは悪化する
片頭痛治療薬『アジョビ(大塚製薬)』
片頭痛の原因に関与しているとされるCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)に結合することで、三叉神経系の活性化を抑制すると考えられています。
ライフスタイルに合わせた2つの投与方法が選べます。
・4週毎に1本投与 あるいは 12週毎に3本投与