男性型脱毛症 AGA androgenetic alopecia
おでこの生え際から薄毛が生じる人、頭頂部から薄毛が生じる人、全体的に薄毛を生じる人など、男性型脱毛症の症状は様々です。ハミルトン・ノーウッド分類でⅠ～Ⅴ型に薄毛のタイプが分類されています。
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男性ホルモンであるテストステロンが５－α－レダクターゼの作用でジヒドロテストステロンになり、このジヒドロテストステロンが男性型の薄毛をひきおこす原因となります。
５－α－レダクターゼにはⅠ型とⅡ型の２種類があります。
５－α－レダクターゼを阻害することのできる薬剤は、ジヒドロテストステロンの増加を抑えることができるため、男性型脱毛症の治療として使用されます。
５－α－レダクターゼのⅡ型のみを阻害するのがフィナステリド（商品名：プロペシア）です。
５－α－レダクターゼのⅠ型とⅡ型の両方を阻害するのがデュタステリド（商品名；ザガーロ）です。
男性ホルモンの代謝にかかわる薬剤ですので、性欲減退などの副作用が生じることもありますので、副作用の有無をチェックしながら加療します。
また、経皮吸収されるため、小児や女性の方が薬剤およびそのパッケージや服用したときのコップなどに触れることが無いように管理してください。
通常、内服を開始してから６か月で効果判定を行い、効果があれば以後も継続していきます。また、効果が得られるのは内服している間であり、内服を中止すれば毛髪は本来の状態に戻ります。また、内服のによって、PSAという検査値（前立腺がんのマーカー）を約５０％に減らしてしまいますので、健康診断や採血などを受ける際には注意が必要になります。
男性型脱毛症でお悩みの方は、当院皮膚科へご受診の際に皮膚科医師へご相談ください。
【この治療が行えない人】
プロペシアおよびザガーロの内服は２０歳以上の男性が対象ですので、２０歳未満の男性や年齢にかかわらず女性の方は内服することができません。また、過去に内服を行ってアレルギーがでたり、副作用がでた方は、内服することができません。
【内服薬の料金表】
１日１回内服
プロペシア（0.2㎎）２８日分で１１,０００円 （税込み）
１日1回内服
ザガーロ（0.5ｍｇ）３０日分で１３,５００円（税込み）
※プロペシア0.2㎎と1㎎では効果にほぼ差がみられないことが添付文書上に明記されておりますため、当科では0.2㎎のみの取り扱いとしております。